座ってできる!シニアフィットネス

座ってできる!リーチ動作をスムーズにする体幹と肩甲骨の連携運動

Tags: 座ってできる, リーチ動作, 体幹, 肩甲骨, シニアフィットネス

日常生活の「リーチ動作」をスムーズにするために

私たちは日常生活の中で、座ったままでも様々な「リーチ動作」、つまり「手を伸ばして物に触れたり、取ったりする動作」を頻繁に行っています。例えば、机の上のコップに手を伸ばす、棚の上の物を取る、あるいは少し離れた所にあるリモコンを取るなどです。これらの動作がスムーズに行えることは、身の回りのことを自分で行う上で非常に大切です。

リーチ動作は、単に腕だけを動かすのではなく、体の中心である体幹(お腹周りや背中)の安定と、肩甲骨(背中の大きな骨)のスムーズな動きが連携して行われます。特に、身体機能に不安がある方や、座っている時間が長い方は、この体幹や肩甲骨の動きが制限され、リーチ動作がやりにくくなることがあります。

ここでは、座ったまま安全に、この体幹と肩甲骨の連携を高め、リーチ動作をスムーズにするための簡単な運動をご紹介します。リハビリテーションの考え方に基づいた、体に無理のない内容です。

運動を行う前に

リーチ動作のための体幹と肩甲骨の連携運動

1. 前方へのリーチ運動

この運動は、体幹を安定させながら、腕をまっすぐ前方に伸ばすことで、肩甲骨の動きと体幹の連携を促します。

2. 斜め前方へのリーチ運動(ツイストリーチ)

この運動は、体幹の軽い回旋を伴いながら斜め前方にリーチすることで、体幹の柔軟性と回旋筋(腹斜筋など)の働き、そして肩甲骨との連携を養います。

3. 横方向へのリーチ運動(サイドリーチ)

この運動は、体幹の側面を伸ばしながら、腕を真横に伸ばすことで、体幹側面の筋肉と肩甲骨の動きを促します。

継続することの大切さ

ここでご紹介した運動は、どれも比較的簡単なものですが、継続することで少しずつ体幹の安定性や肩甲骨のスムーズな動きが高まり、日常生活でのリーチ動作がより楽になることが期待できます。毎日少しずつでも良いので、無理のない範囲で続けてみてください。

これらの運動は、リハビリテーションの専門家によっても行われる基本的な要素を含んでいます。ご自身のペースで行うことで、安全に身体機能の維持・向上を目指しましょう。もし運動中に気になる症状があったり、ご自身の身体状況に不安がある場合は、必ず専門家にご相談ください。

座ったままでも、できることはたくさんあります。安全に運動を続けて、身の回りの動作をよりスムーズに行えるように、日々の生活を大切に過ごしていただければ幸いです。